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2002-05-08 (Wed)

#1 昨日のつっこみ欄の皆様、誕生日祝いのメッセージ、どうもありがとうございます。やはり祝ってもらえるというのはいいことなので、めでたいということにしておきましょう。

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#2 ↑やな言い方ですね。っていうか照れているだけです気にしないでください本当は嬉しいんです。

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本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを読む]

# はやし@北海道 [Happy Birthday! May your 27th year of age be full of HOPE..]

# yuco [おおーはやしくんだお久しぶり!流浪人手帳は復活しないの?と無粋にも日本語で返してみる。]

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2003-05-08 (Thu)

#1趣都の誕生 萌える都市アキハバラ」をblog議論にあてはめてみる

(追加版。最初に書いたのは次の段落に残しました)

以下の議論に関係のある部分についてだけこの本を要約すると、

  • 渋谷―電鉄系デベロッパによる開発でできた街、欧米志向、上昇志向
  • 秋葉原―オタクの趣味でできた個室のような街、日本志向

という区分があって、そこに集う人たちは人種が違う。渋谷が代表するような大企業やデベロッパの開発でできた街はいくらでもあるが、秋葉原は個人のオタク趣味によってつくられた街で、こんなことは未だかつてなかった、ということを言っている。


この本が書いている、渋谷を中心とする欧米かぶれ上昇志向と秋葉原の日本的なオタクという分類は、web日記とblogの話にもあてはまるのではないかと思った。

大雑把に分けると、ネットビジネス系の人は「シリコンバレーの夢」みたいなことを言っていて、最近アメリカで流行っているらしいということを知ってblogを始めたような人たちであり、プログラマとかの技術者は海外のことにはあまり興味がなくて、アニメが好きで、以前からweb日記でコミュニケーションしていたのではないかと。

インターネット関連業界は、秋葉原系オタクだけのものではなく、もともとアメリカ発の技術だったということもあって、アメリカの技術やビジネスにあこがれた、この本でいう渋谷な人*1たちも同じように惹きつけていた。しかし、最近まで日本の個人サイトコミュニケーションについてはオタクの人たちが中心だった。

そこへ、アメリカで同様なものが流行したということで、渋谷な人たちがblogという名のもとに大挙して参入してきた。それを見て、私は今まで個人サイトであまり見かけなかった新しい文化圏が加わったなと思ったが、その文化圏はビジネスに近い。JBAのblogが広告代理店みたいなことを言っている、という印象を受けた人もいる。

MovableTypeのインストール方法はいくつかの雑誌に載っているのに、どうしてtDiaryとかhnsのそれは雑誌に載らないのか、とか、もともと日本には似たようなweb日記というものがあって、それなりの盛り上がり方をしていた(と私は思っていた)にもかかわらず、blogという言葉が出てきてからのマスコミへの露出っぷりはなんだろうか……なんてことを考えていたが、その理由は、渋谷の人たちが、ビジネスのやりかたでこれを広めているからだろう。ビジネスなんだから当然有料サービスもあるし、プレスリリースを出したりして、マスコミを利用したPRもする。

オタクが犯罪者にもつながるような悪いイメージで迫害されているのは、広告代理店が作った宣伝戦略にのらないからだ、という指摘がこの本にあった。迫害までしないとしても、オタクの人たちが自分の趣味で独自に作ったものに熱中しているのはいつものことなので、マスコミも特に取り上げなかったが、渋谷の人たちが同様なものに熱中しているとなると「新しいムーブメント」とかいって持ち上げるという部分もあるかもしれない。

でも、別にビジネスが悪いというつもりはない。秋葉原は秋葉原にしかないが*2、ミニ渋谷みたいなものは全国あちこちにあるように、渋谷な人たちがビジネスの手順で広めるものごとの方が一般に受け入れやすいだろう。tDiaryにしても、私が自分のサイトに入れようとしたときにはインストールのドキュメントがほとんどなかったので、知識のない人間には厳しかった。対象を趣味でやってる熱意のあるオタクに限定せず、広くビジネスとして展開するからできるようになることも多いだろう。


MovableTypeで、萌えーとかオタクなことを言っているサイトがないのではじめてみましたというのも見かけるが、この本でいう、日本のオタク技術者がアメリカ生まれのコンピュータに美少女アニメを表示させました、というのとほとんど同じだよなぁと思った。アメリカから来た道具を使うのだが、そこに載せられたメンタリティまでアメリカ的なまま使うことは好まず、日本的というか趣味的なものにしてしまうところが。

*1 [[渋谷系|http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/feature/-/272044/249-5062424-1960344]]にあらず。ネット界で渋谷といえば[[ビットバレー|http://www.bitvalley.org/]]だろうという[[指摘|http://www.yuco.net/diary/20030508.html#c01]]もあった

*2 この本で、大阪に同様な町ができ始めているという指摘はある

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#2 趣都の誕生 萌える都市アキハバラ(最初に書いたもの。ほとんど同じ内容だが一応残します)

この本が書いている、渋谷を中心とする欧米かぶれ上昇志向と秋葉原の日本的なオタクという分類は、web日記とblogの話にもあてはまるのではないかと思った。

大雑把に分けると、ネットビジネス系の人は「シリコンバレーの夢」みたいなことを言っていて、最近アメリカで流行っているらしいということを知ってblogを始めたような人たちであり、プログラマとかの技術者は海外のことにはあまり興味がなくて、アニメが好きで、以前からweb日記でコミュニケーションしていたのではないかと。

インターネット関連業界は、この本でいう秋葉原系オタクだけのものではなく、もともとアメリカ発の技術だったということもあって、アメリカの技術やビジネスにあこがれた、この本で言う渋谷な人たちも同じように惹きつけていた。

でも、最近まで日本の個人サイトコミュニケーションについてはオタクの人たちが中心だった。そこへ渋谷な人たちがblogという名のもとに大挙参入してきた。そのblogのデザインはスマートでまとまったものに見えるし、広告代理店みたいなことを言っている、という印象を受けた人もいるが、オタクの人たちよりもビジネスを前面に出している、という風に見えた。

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本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを読む]

Before...

# yuco [network styly からのTrackBackが化け化けであるよ。あとで直しますが、これは文字コードの問題なん..]

# yuco [>渋谷にも秋葉原にも足を突っ込んでる身としては 面白い本なので読んでみるといいと思いますよー。確かに極端に秋葉原な人..]

# DAC [始めまして。書き終わってTrackbackしてみたら、既にそこら辺もコメントに挙がってますね。ちと恥ずかしいです。]

# yuco [ おおざっぱなぶった切りであるというのはそのとおりで、きっと実態は、 渋谷                 秋葉原 ..]

# yuco [ぬ、ずれるな。 渋谷←――――――――――――――――――→秋葉原 こうすればよかったのか。 ]

本日のTrackBacks(全6件) []

Before...

# Kotaro Yamagishi's bJournal - 山岸広太郎のBlog(ブログ):渋谷と秋葉は対立する概念か? yuco.net/diary(2003-05-08) 大雑把に分けると、ネットビジネス..

# network styly *:渋谷系オタクvs秋葉系オタク ・yuco.net/diary(2003-05-08) 趣都の誕生 萌える都市アキハバラ..

# D-COT 適宜覚書:適宜覚書 面白いなあ。ただ、切り方が考えを限定するという面も指摘したい..

# ARTIFACT −人工事実−:ホイチョイがblogと言い出せばblogブームも本物だ 「ビットバレー」には二種類の人種がいる

# StrangeIntimacy:アキバとシブヤのはなし yuco.net/diary(2003-05-08) yuco.net/diary(2003-05-08) すごい簡単な印象論としては、シリ..


2006-05-08 (Mon)

#1 『CM化するニッポン』(谷村智康)

テレビの製作に長年関わってきた著者が、テレビ番組やほかのメディアと広告とのかかわりについて説明している本。結論から言うと、テレビの視聴率が下がっていて、今までのようにCMタイムに普通の広告を入れるだけでは以前ほど儲からなくなっているから、より巧妙な形での広告の介入が強まっているということだ。

まず、テレビ局の顧客は視聴者ではなく広告主なので、とにかくCMを流すことが至上命令というのが基本。本書中に「番組中に流れる地震などの緊急速報は、CM中には絶対に流れない」という指摘があって、確かにそうだなと思った。地震が起こったことを視聴者に伝えるよりもCMを完全な状態で流す方が優先というわけだ。

その他いろいろ、テレビ放送とCMに関する慣行や、PR会社はメディアをいかに操作するかなどを説明して、なんとなく信頼してメディアを見ている人に「あなたが素直に信じている情報は、特定の誰かの意図によってそのように提示されているのですよ」ということを解説していく。

  • 俳優がドラマに出る際のCMしばり(ある商品のCMに出ているタレントは、そのライバル社がスポンサーする番組には出られない)
  • CMを出すスポンサーが番組の内容にまで口を出す
  • プロダクト・プレースメント(番組内広告。俳優がドラマの中で使っている物などで広告)。ドラマはともかく、バラエティ番組内でタバコを吸っているのまでこれの一種だったり
  • 主題歌も広告枠のひとつ
  • 報道バラエティと純粋な報道番組は違う(前者では、番組で取り上げるものは広告である、つまりそのメーカーなりが取り上げてほしいということで金を積んだものである)
  • 新聞には怪しげな健康商品などの広告は出させないが、「○○でガンが治る」という本を作って本の広告として間接的に広告を出すことが行われている
  • 日産のカルロス・ゴーン社長がポルシェを運転(笑)して交通事故を起こしたが、大量の広告を出して都合の悪い記事が出るのを抑えたらしい(いま検索してみたら、『きっこの日記』含めブログにはいくつか出ている)

最後に著者は、こういうからくりを知ることで賢いメディアの受け手になり、騙しのような方法に乗らない視聴者になることで、メディアを進化させましょう、と言っているのだが、そんなにうまくいくかなぁと思ってしまう。たとえば、ララビアータ:亀田三兄弟のコメントにあるような「テレビなんてヤラセにまみれていることはわかっているけど、それはわかった上でごちゃごちゃ言わずに楽しむのが大人だ」というような物言いとか考え方がかなり広がっていると思うのだ。私個人としてはそういったコメントにあくまで反論する田島氏の意見が好きだけど。

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