2008-04-22 (Tue) [長年日記]
#1 『不連続殺人事件』@新文芸坐
原作小説、角川文庫版の紹介より
戦後間もないある夏、詩人・歌川一馬の招待で、山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。作家、詩人、画家、劇作家、女優など、いずれ劣らぬ変人・奇人ぞろい。邸内に異常な愛と憎しみが交錯するうちに、世にも恐るべき、八つの殺人が生まれた!不連続殺人の裏に秘められた悪魔の意図は何か?鬼才安吾が読者に挑んだ不滅のトリック!多くのミステリ作家が絶賛する、日本推理小説史に輝く傑作。第2回探偵作家クラブ賞受賞作。
山奥の山荘に集められ滞在している、男女関係ももつれまくっている芸術家たちに起こる連続殺人事件。小説も映画もめっぽう面白い。割と原作に忠実に映画化していて、映画としてのできも良いと思う。特に、金で妻を譲った画家土居光一を演じる内田裕也は熱演であると思った。いい映画なのに、amazonで見る限り、DVD化されてなくて、VHS版にも高値がついていて残念。
私は原作小説をタイトルがかっこいいので古本屋で買い、最近まで積読状態で、今回上映されることを知ってそれに合わせて読んだのだが、上映が始まるまでに半分くらいしか読めなかった。
しかし癖の強い芸術家ばかり続々登場するので、映画のペースで観ていると登場人物を覚えるだけでも苦労しそうなので、先にいくらかでも小説を読んでおいてよかったと思った。
昭和22年という設定なのに、特に豪邸の主の妻あやかのファッションなど、60〜70年代の香りがする。ちなみに映画が製作されたのは77年。
yskszkさんに「創元推理文庫版の不連続がお勧め。雑誌連載中の「作者のことば」が完全収録されていて、これがまた本文よりも面白い。」と教えていただいた。
そこで、創元推理文庫「日本探偵小説全集 (10)」版のamazonレビューを見ると、
不連続殺人事件は、出版社によって、初出時に毎号ついていた「読者への挑戦」がついているものとついていないものがある。そして、本書にはそれがついている。「読者への挑戦」があるとないとでは30%くらいこの小説の面白さにひびいてくるので要注意。
残念ながら、私の手元にある角川文庫版にはついていないので、読んでないけど(Amazonマーケットプレイスで安く出ているし)創元推理文庫版をお勧めしておく。


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